日本切手ノート (51)      16.06.01

★ 第2次昭和・乃木大将3銭の糊無しについて

 またまた、「第36回ジャパンスタンプオークション」からの話題です。

 29日開催の同オークションロットNo.412の出品物ですが、記述は
『412 2昭3銭Fゲ 糊小
シミ 同糊無E 最低値2,500』
とあります。(注:銘付10枚群2種組)スタート値は2,800円
だったそうです。この同糊無Eが曲者でした。具眼の士が居たらしく、落札値は何と
36万円でした。丁度この頃、「スタンプコレクター6月号」に、大村公作氏がこれに関して記
事を書かれています。
「乃木3銭輪転版糊無『大日本』銘版は、2次昭和切手の中で
特筆すべき珍品で、現在までの確認は片手にも満たない数である。」
との事。

 
下の画像を見て下さい。「乃木3銭輪転版糊無『印刷局製造』中央銘版」の100面
シート
です。この切手は幻の逸品として、故村田守保氏が秘蔵されていた物です。
が、今回初めてカラーでお目に掛けます。この切手は、大村氏が書かれた「輪転版
糊無『大日本』銘版」と同じ様に全型目打の抜けが悪く裏面に針の突き出しによる
盛り上がりが有ります。また、裏面の盛り上がった目打周辺部に、僅かにかすれた
インクが付着しているのが認めらます。

 この機会に、戸籍を与えてやりたいものです。



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