日本切手ノート (35)      15.09.01

★ 円単位立山航空160円の適正使用便

 本年は「航空百年」の記念すべき年である。1903年、米国のライト兄弟が初めて
動力飛行に成功してから
百年が経ち、色々な記念行事が開催される筈である。切
手の世界でも、
JAPEX'03で航空記念展示が予定されている。

円単位立山航空160円の適正一枚貼

上封筒の裏面画像

 こんな事もあってか、円単位立山航空160円の適正1枚貼(上画像)が出現した。
この切手の適正使用期間は、
1952年7月1日から1953年6月30日迄の僅か1年間
である。それも、南米やアフリカ等の余り交流のない地域の郵便料金であったの
で、中々お目に掛かれない。郵趣協会発行の
「日本の航空郵便」(2000年8月1日)
でも、この使用については記述のみである。
 今回の手紙の同一差出人、同一受取人の封書はもう一通あり、
タカハシスタンプ
オークションNo.429(2002年6月開催)
に出品されている。これは、キジ航空144円を
加貼した航空便で、これまた戦後航空郵便の珍品の一つとして、話題を集めた。
 この
円単位立山航空160円適正貼の封筒もタカハシスタンプオークションNo.444
(2003年9月開催)
で競売される事になったが、日本切手ノートをご覧の方々に、一
足お先にカラーでお目に掛けましょう。
三日月消・YOKOHAMA/23.Y.53で中身付、
姿の良い逸品で人気の的になりそうである。
 十分ご承知の事とは思うが、160円1枚貼りにはアメリカ・カナダ宛等(80円料金)
の2倍重量便も知られている。この2倍重量便適用使用ですら、姿の良いものは入
手が簡単ではなく、まして第5地帯宛適正便となると、その希少性は計り知れない。

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