日本切手ノート (3)      14.08.12

★ 大津局の新潟小ボタ誤用葉書

 タカハシスタンプオークション No.431(H14.8月号) に大津局の新潟小ボタ誤用葉書が出品さ
れている。ボタ印蒐集家には垂涎の品物だが記述に間違いがあるので訂正しておき
たい。この証示印は◎大津N2B2/14.4.23.とあるが、正しくは◎大津DN3B2/14.4.25.
である。23日とも見えるが、裏面に筆書で14.4.24.午後と書いてあるので間違いなか
ろう。便号は読めない。



 この小ボタの誤用は有名な話なので、ご存知とは思うが一寸触れてみよう。
 小型のボタ印は明治14年4月から8月頃迄使用されている。この印判は駅逓局より
13の郵便局に送られたが、新潟と大津の局へ送るべき印判を取り違えて送ってしま
った。気付かないで使用し、「消印は新潟、◎印は大津」と「消印は大津、◎印は新
潟」となった使用例が何点か確認されている。5月に入ってこの間違いに気付き、印
判を交換したので、6月以降は正しく使用されている。4月21日から5月1日迄の使用
例の記録があるが、定かではない。大津からの誤用は葉書が多く、新潟のそれは封
筒が多いように思うが、資料が少なく確かな事は分からない。
 最近流行りのサイトの噂話に、「オークションの記録は百万を越えている。」とか書かれて
いるが、バブルの頃にはその様な事もあったかも知れない。
 上の2葉は、左が4月25日差出、右が5月1日差出の大津市内便の葉書である。この
小ボタ新潟の消印に目を向けて頂きたい。今迄発表されていないのではないかと思
うが、5月1日の方は小ボタ新潟ではなく、小ボタ熊本に見えるが如何だろう。小ボタ熊
本が大津に配給されたとの話は聞いたことがない。大ボタ新潟には鏡字の消印が有
るので、或いは、小ボタにも鏡字が有ったのだろうか?それとも、単なる印肉の付き
具合による変化印であろうか?


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