日本切手ノート (55) 16.06.24 |
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★ 輸出用と言われるポーラス紙に印刷された桜切手 |
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手彫切手には、輸出用と言われるポーラス紙に印刷された切手が有ります。洋桜 墨6銭「ル」・洋桜緑10銭「ハ」・洋改桜灰半銭「ニ」・洋改桜茶1銭「カ」等が知られて います。他の切手にもポーラス紙で印刷された切手も有りますが、国内で多く使用 されているので輸出用かどうかは不明です。 この4種の中で、洋桜墨6銭「ル」だけは使用された形跡が有りません。洋改桜茶 1銭「カ」には使用済が有るやにも聞きますが、未確認です。他の2種には極々少数 の使用済が有り、専門蒐集家は注意深く探しています。 |
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この輸出用ポーラス紙桜切手半銭と10銭は、間違えて関東地方だけに極僅か配 布されたと考えられています。半銭は神奈川県と千葉県で明治14年前後に使用さ れた形跡が有ります。10銭の方は外国郵便用なので、明治9年の中頃から後半に 掛けて、横浜郵便局外国課で使用された消印が押印された物が残っています。消 印は2種のみで、外郵中型8花黒印(上画像左)と外郵3枚プロペラ(上画像右)が数 枚程度記録されています。この2種の消印を覚えておくと、思わぬ珍品を掘り出す 事が出来るかも・・・。 余談ですが、この10銭切手の仮名「ハ」では無地紙の未使用・ポーラス紙の使用 済が目玉です。この辺りの事は、『手彫ノートT・22章』と『手彫ノートU・122章』を読 み返して頂いたら、また何か面白い遊びが見付かるかも知れません。 |
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