日本切手ノート (13)      14.11.29

★ 田沢切手には目打変種が散見される。

 
 
 左の画像は、大正毛紙2銭の1番切手を含む、両耳付横連である。櫛型目打の一
番上を打ち忘れて出来上がったが、後でそれに気付き単線目打で再目打をする事
になる。櫛型の方は目打13×13½で、単線の方は目打12で打たれているので、目
打12×13½×13×13½の変則目打が出来上がってきた。コーナーを複数で見たような
記憶があるので、複数のシートエラーが有ったのかも知れない。
 右の画像は、大正毛紙1円の無目打横連である。この切手は主に単線目打で穴
が開けられたので、各種の目打エラーが記録されている。上の切手と耳紙の間の目
打洩れ、下の切手と耳紙の間の目打洩れ、切手間の1行目打洩れ等はちょくちょく
競売で目にする事が出来る。
 この横連は全シートが無目打の物から切断した物で、戦前に1シートのみ発見され、
丸ごと買えない蒐集家連が何人かで協同購入し、分割した物と言われている。右図
品物は12月の「435回タカハシスタンプオークション」に出品されているので、気になる方は下
見の会場でご覧になると良い。
 この無目打の後日談が、『郵趣研究』12月号へ掲載される筈だから、お楽しみに。


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