日本切手ノート (110)      20..06.24

印刷鑑




 

 ①は「印刷鑑」の表紙です。明治10年6月に発行された印刷物の見本帖です。


 上記表紙の文献中には②④⑦が入っていたとの説がありますが、澤氏によると印
 刷鑑の中には、⑦は入っていないとの事。
 「The JAPAN Philatelist, Aug~Sept., 1978」参照


 ③は澤本「小判切手」の中に採録されているものですが、④はそれに繋がります。
 ③は昭和49年に発表されていますが、時が経って下半分の登場です。


 ⑤(36枚群)・⑥(36枚群)・⑦(80枚群)は、①の中にあったものといわれていますが
 ⑤⑥は切断して売られたので、元の姿は記録だけになっています。⑦は何らかの
 見本帖から切り取られた物には違いありませんが、①の中にあったのでしょうか?
 シートの原型は 留めています。


 現在、①の完全本といわれているものは、京都の有名収集家のコレクションに一冊・国
 会図書館に一冊(この本は⑤⑥の入ったページと⑦の入ったページが切り取られてい
 るとか・・・)の二冊と役所の何処かに二冊(これも切手のページがないとか・・・)があ
 るといわれていますが、未確認です。


 ⑦が①の中に入っていたのか?入っていれば横型の筈ですが、完全本で確認した
 いものです。故小島勇之助氏の記録によれば、①の中に入っていたとの事。

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